「GIS」と呼ばれる地理情報システムを企業や店舗がマーケティング戦略に活用する動きが注目を集めている。このシステムでは、WEB画面に各種の条件を設定すると地図上にターゲット顧客など、欲しい情報を浮かび上がらせることができる。利用者は手にしたデータをもとに、効率的な営業計画を組み立てられる。
横須賀商工会議所では、昨年9月から今年3月までの期間で、地元企業5社を対象にシステムの導入支援を行った。
その内の1社である「湘南衣笠ゴルフ」では、目覚ましい営業成果があった。同社が課題としていたのは、休眠客の掘り起しと営業エリアの絞り込み。会員名簿からGISにデータを落とし込むと、感覚的に捉えていた集客のエリアの強弱をはっきり「見える化」することができた。さらに1年以上、練習場から足が遠のいている会員の情報を重ねると、案内通知を届ける対象者が浮かび上がった。「これまでキャンペーンの広報などは全顧客に送っていたが、ターゲットが明確化したことで経費を圧縮させながら効果を高めることができた」と岩崎聖秀社長=写真。700人の休眠客に再来店を促すDMを送付したところ2割弱の120人の集客ができた。「有力なデータを手にしたことで、営業戦力を練る会議も活性化させることに成功」。副次的な効果もあったという。
今月19日に活用セミナー
横須賀商工会議所では5月19日(火)、GISシステムを活用して、集客と販路拡大を目指したい人に向けたセミナーを開催する。営業戦略の一環としてGISを活用しながら、効果的な利用方法などを解説していく。時間は午後2時から4時。会場は平成町の同商議所で定員20人。参加無料。セミナー参加者の中から5社程度を募って実践研修も行う(有料)。申込み・問合せは【電話】046・823・0421
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