「キャスト・ロケーション、オール横須賀の映画を作ろう」―。そんな構想が持ち上がったのが、2013年の終わり。市内在住の映画監督・矢城潤一さんの作品上映に関して集まった母校(横須賀高校)の同級生らが「まるごと横須賀の映画をつくる会」を結成。「映画で横須賀を元気にしたい」という共通の想いを持ち、製作団体として一般社団法人「トンネルフィルムズ」も立ち上げた。
同団体が中心となってポスターやのぼりを作成し、市内のイベントなどでも製作をPR。映画の応援サポーター、個人協賛などを募ってきた。フェイスブックページ(まるごと横須賀の映画をつくる会)の「いいね」は6月現在、約2000人に上っている。
舞台はどぶ板
既に、矢城監督によるオリジナル脚本も完成している。タイトルは「スカジャン兄弟(ブラザーズ)」。便利屋を営む兄弟に舞い込んだ人探しにまつわるストーリー。「この街のちょい悪なエッセンスを加え、どの世代にも楽しんでもらえるエンターテインメント映画にしたい」と監督は話す。さらに「海・緑・街・港・基地・トンネル…横須賀ほど、フォトジェニックな街はない」と、舞台はどぶ板を中心に、市内全域に渡る予定。
「オール横須賀の映画」とあって、キャストも市内在住や出身者を選んでいる。昨年から順次決まっており、矢城監督によると、主人公の人選も目途がついたことから、今年10月頃にはクランクインするスケジュールで調整。キャストには、兄弟の母親役として歌手の渡辺真知子さん、ミュージカル俳優の武藤寛さんの名前も上がっている。2人とも「横須賀のために」と快諾してくれたという。
来月オーディション
昨年5月に、子役オーディションを開催。5人が参加し、2人が合格した。さらに、今年7月にもストーリーの軸となる出演者を選ぶオーディションを実施する。主人公の兄弟に人探しを依頼するハーフの大学生「ナオミ」役や、元軍人の「マックス」役など。自薦だけでなく他薦も募っているという。また、子役(小学校3年〜6年の男子)に関しては、昨年の合格者と演技レッスンの後に最終決定する方向。応募詳細等は、トンネルフィルムズのホームページ(http://tunnel-films.or.jp/)で随時公開する。
製作会社も立ち上げ
製作を支える費用は個人協賛のほか、企業や団体にも広げていく構え。その受け皿として、「映画スカジャン兄弟製作株式会社」を立ち上げて、資金集めを本格化させていく。
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