旧海軍の鎮守府が置かれた歴史でつながる旧軍港4市(横須賀市・広島県呉市・長崎県佐世保市・京都府舞鶴市)は、4月に文化庁の日本遺産に認定されたことを受けて今月7日、観光プロモーションなどを手掛ける「旧軍港市日本遺産活用推進協議会」を設立した。都内のホテルで記念総会を開き、舞鶴市の多々見良三市長が会長に就いた。4市の商工会議所と観光協会も参加して、周遊のアイデアや連携イベントなどを企画していく。
日本遺産は2015年度に文化庁が創設した制度。地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーを認定する。国内外に情報を発信し、地域活性化を図る狙いがあり、初年度に18件を認定。今年4月に新たに19件を追加した。同庁では、2020年までに全国で約100件の認定を方針と打ち出している。4市は、海軍とともに発展を遂げた街の成り立ちや文化を体感できる歴史探訪ツアーの提案などが評価された。
会見の場で吉田雄人市長は「4市は国防を担う海上自衛隊を支えながらビジネスの面でも”兄弟都市”として発展をめざしていく」と述べた。
当面の計画では、4市の魅力を紹介するストーリーブックを製作するほか、秋に都内でPRを目的としたフォーラムの実施などがある。4市をつなぐ軍港クルーズの構想も具体化に向けて動いているという。
横須賀版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>