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「有機野菜」伝える挑戦

経済

掲載号:2019年2月8日号

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「SHO FARM」と名付けた長沢の畑で
「SHO FARM」と名付けた長沢の畑で

 長沢にある約1ヘクタールの土地でオーガニックファームを夫婦で営む仲野翔さんは、横須賀市の新規就農認可第2号の若手農業者だ。2014年にこの場所を借り上げゼロからスタートした。年間を通じて多種にわたる野菜を少量生産し、「野菜BOX」の形で求める人に供給する新しい農業スタイルを実践している。

元金融マン 新規就農の仲野さん

 畑に立ち、視線を上に向けると情報通信技術の開発拠点が圧倒的な存在感を放つ。都市と自然が隣り合わせの横須賀を象徴するような場所だ。仲野さんはここで年間を通して100種のオーガニック野菜を栽培。三浦半島で唯一の「有機JAS規格」認証を受けており、主に契約家庭などに「野菜BOX」の形で旬を届けている。

 浦賀出身で農家でもなく、後継者でもない仲野さんが農業を意識したのは中学3年生の時。「三重県に暮らす祖母が曲がった腰で畑作業に勤しむ姿を見て衝撃を受けた。自分がやらなければいけないと」。一方で農業を経営の角度からもきちんと捉えようと、筑波大で農学を学び、卒業後は農家に融資を行う日本政策金融公庫で3年間働いた。

 若手の新規就農を諸手を挙げて歓迎する全国の農村地に比して、三浦半島では非農家の参入障壁が低くない。若手の後継者が元気でかつ、耕作放棄地と呼ばれる畑が少ないためだ。1年間の「農業アカデミー」受講や農家で3〜5年の就業が課せられている。仲野さんも農家を訪ね歩き、受け入れ先を見つけたという。

 仲野さんは現在、畑の一角に建築廃材を利用したハウスを建てている。直売所として機能させるほか、収穫体験や畑の試食会を開くための拠点にするという。「大根一つとっても品種も味も様々。美味しい野菜は農家が一番知っている。それを直に伝えたい」。畑に足を運ぶきっかけを作る試みだ。5月の完成を予定している。

オーガニック農法仲野さんが講演

 仲野さんがオーガニックと横須賀の野菜をテーマした講演を行う。日時は3月2日(土)の午前10時から11時半。会場は西逸見町の生涯学習センター2階市民ホール。参加費500円で定員80人。2月14日(木)締め切り。希望者は市生涯学習財団【電話】046・822・4838

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