横須賀・三浦 社会
公開日:2019.02.15
「スペイン交渉に立った按針」
浦賀湊を世界文化遺産にする会
戦国末期から江戸初期、西洋列強が新航路開拓に血道を上げた大航海時代の貿易ルート「マニラ・ガレオン船の太平洋航路」。これの中継地点として浦賀湊が位置づけられていた史実を伝える講演会が今月9日、本町のヨコスカ・ベイサイドポケットで開かれた。浦賀湊を世界文化遺産にする会の主催。同航路が世界文化遺産候補になっていることから浦賀もリスト入りさせようと、地元住民が運動を展開している。
この日は同会で代表を務める桜が丘在住の日本史研究家、鈴木かほる氏が、「徳川家康のスペイン外交」を主なテーマに講演。三浦按針が家康に外交顧問として迎え入れられたのはオランダ・イギリス貿易ではなく、対スペイン交渉のためとする新説を宣教師の書簡から導き出し、国際会議で論文発表したことなどを紹介した。
同会では、浦賀港近くの東叶神社にガレオン船がつないだスペイン、マニラ(フィリピン)、アカプルコ(メキシコ)との交流を示す石碑を今春にも設置する。建碑を記念したシンポジウムを4月6日に開くことも報告した。
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