竹製の杖に記されているのは「三浦按針を大河ドラマに!」との一文。これを手に、長崎県平戸市まで歩く計画を遂行しているのは吉倉町在住の田口義明さん。「按針ゆかりの地を訪ねて」と題して、徒歩で平戸まで向かうのは今回で4回目。「年齢的なことを考えるとこれで最後だろう。按針の功績を広めて、大河ドラマ化の機運醸成に役立てば」と話す。
署名用紙と親書携え
スタート地は、栃木県佐野市の龍江院。同寺は漂着した按針が乗船していた帆船リーフデ号の船尾にあった「エラスムス立像」を所蔵している。田口さんの71歳の誕生日(1月23日)にここを出発し、屋敷のあった日本橋、千葉の御宿から一旦横須賀へ戻り、先月25日に再び歩き始めた。まずは伊東市に向かい、大阪市・臼杵市を経て、按針忌の催しが行われる5月下旬の平戸到着を目指す。
ゆかりのある4市が進めている大河ドラマ化要望の署名チラシを携えて、道行く先でPRを行っていくほか、各市の市長を表敬訪問し、さらなる連携を呼びかける親書も手渡しする。
佐野から平戸までは約1500Km、1日に歩けるのは20Km程度。過去3回の経験や事前の念入りなトレーニング、ストレッチの成果もあり、横須賀までの前半戦は順調。「平戸まで歩いて行く」と言うと驚かれるが、「道すがら、立ち寄り先での出会いや再会がいちばん楽しみ。孤独は感じない」と田口さん。25日の再出発には、所属する有志グループのメンバーや同級生らが集まり、エールを送った。
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