追浜地区で昨年12月から試行されているコミュニティバス「ハマちゃんバス」が、本格運行されることになった。先月21日の横須賀市地域公共交通会議で、試行状況の検証と本実施についての報告が行われた。
急坂や狭い道が多く、路線バスの走らない高台の交通不便の解消と高齢者の外出を支援しようと、2012年にNPO法人ふぉーらむが立ち上げた「ハマちゃんバス」。当初は乗客や地域の寄付による自主運営だったが、市では昨年4月に有識者や運送事業者等による「地域公共交通会議」を立ち上げ、コミュニティバスの在り方などについて協議。市内で運送事業を展開する日の出タクシー株式会社が同路線の運行を引き継ぎ、12月から施行を続けていた。料金は大人300円・小学生150円、走行ルートは、県営追浜東団地集会所から追浜駅・南共済病院(朝2便のみ)の往復で1日12便。現状では10人乗り車両と7人乗りタクシーを併用している。
利用者は増加傾向
試行開始から7月31日まで8カ月の平均利用者数は1日に105・3人。1便あたり8・8人で当初の目標人数(1便6人)を上回った。8月上旬(11日間)の平均は10・8人で増加傾向。追浜駅周辺への通院や買い物に利用するケースが多く、地域での周知も広がっていることも受けて、市では「事業性がある」と判断し、今年12月から本格運行に移行することになった。
同会議の会長を務める中村文彦・横浜国立大副学長は席上で「自主運営から有料への移行に加え、事業者の協力体制が整った極めて珍しいケース」と話した。12月からは14人乗りのワゴン車を導入し、10人・7人乗りの2台を予備車として用意する。利用者の少ない停留所は経由本数を減らすものの便数は変えず、料金は増税後も据え置き。停留所には、路面標示区画線なども新設していくという。
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