横須賀・三浦 教育
公開日:2019.10.04
馬堀中学校
「水辺の環境学習に役立てて」
卒業生がホタルの里整備
馬堀中学校の卒業生で組織する「校友会」は同校敷地内にある「ホタルの里」に石造りのテーブルとベンチを寄贈した。先月30日には、同会メンバーや同校のエコクエスト部生徒も集まり、設置完成を祝った=写真。
重機で開墾
馬堀自然教育園と隣接する同校の南側で「ホタルの里」の取り組みが始まったのは2006年から。ホタル博士の大場信義さん(元・市自然・人文博物館主任学芸員)の指導のもと、同校生徒や校友会、PTA、地域の住民らが参加し、水辺環境の整備を行ってきた。かつてバレーボールコートがあった敷地で広さは300坪近く。校友会メンバーが重機を使ってコートの土台や竹などを掘削した。三方を山に囲まれ、水環境に恵まれた場所とあって、ヘイケボタルが飛び交う姿が見られるようになった。毎年6月中旬ごろには「ホタル観賞会」も開かれている。
生徒らと収穫祭
現在は、水辺の生き物の環境整備のほか、畑も開墾し、野菜や米など約60種を栽培。「収穫祭」などのイベントも開催し、卒業生と在校生、地域交流の場となっている。
同会ではホタルの里完成時の09年に、「自然の不思議 恵みに感動 地域を見守り続けよう」との大場さんのメッセージを刻んだ石碑を建立。これに次いで、「生徒や作業する人に長く使ってもらいたい」とこのほど、石製のテーブルとベンチを設置した。「生徒たちには、環境学習の場を大切に引き継いで守ってほしい」と会長の鵜飼惠さん(10期)は話す。
同会は、このほか17年に70周年の記念石碑を建立。学校行事への参加や応援のほか、校内用品の寄贈など、母校への支援を続けている。
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