最近耳にする機会の増えた「SDGs」(エスディージーズ)の言葉。「Sustainable Development Goals」の頭文字を取った略称で、日本語に訳すと「持続可能な開発目標」という意味になる。
貧困をなくそう、質の高い教育をみんなに、海の豊かさを守ろうなど、「2030年までに地球上の様々な問題を解決して、人間が住み続けられるようなよりよい未来をつくろう」と、世界の人たちが集まった国連サミットで決めた17の目標(ゴール)がカラフルなマークとなっている。
地球の豊かな自然や資源を未来に残し、誰ひとり取り残すことなく幸せに暮らせる世界をつくるため、世界中のみんなが取り組むための羅針盤のようなもの。横須賀市の上地克明市長の市政スローガンである「誰もひとりにさせないまち」にも通じるところがありそうだ。
当たり前の目標ばかり
実はSDGsが掲げている目標は当たり前のことばかり。大々的にアピールして推進しなければならないのは、国家をまたいだ社会問題は解決に向かうどころか、ますます悪化していく状況があるから。先進国も途上国も、人種、年齢、性差も関係なく、全ての人が「自分ごと」として捉えるために取り組むべき課題が再定義された。17の目標にはさらに169のターゲット、232の指標があり、具体的な対策と行動が示されている。
「困っている人を助けよう」「限りある資源を大切にしよう」といったそれぞれの気持ちに依存した解決方法では、うまくいかない面があり、政策や制度、ルールが必要となっている。さらに、危機感を共有する政府・行政、企業、市民が一体となって取り組むことで大きく前進するのだ。
身近なところで、7月から多くの店舗でレジ袋の有料化が義務付けられている。プラスチックごみの削減を目的に導入されたもので、マイバッグの持参が推奨されている。これも未来を変えるSDGsの実践である。
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