横須賀版 掲載号:2021年2月12日号 エリアトップへ

汐入町一國屋旅館 134年の歴史に幕 コロナ禍が経営直撃

経済

掲載号:2021年2月12日号

  • LINE
  • hatena
「最後まで精一杯のおもてなしをしたい」と高橋さん
「最後まで精一杯のおもてなしをしたい」と高橋さん

 四代目・高橋利治さんの曾祖父が1887(明治20)年に創業した老舗旅館「一國屋」(汐入町)が今月14日(日)、134年の歴史に幕を下ろす。

 創業当時、日本の近代化に重要な役割を果たした横須賀製鉄所(造船所)が目の前で稼働しており、その様子を一目見ようと全国から訪れた観光客や海軍兵士、自衛隊関係者の滞在先として機能した。一國屋のほか、近隣には多くの旅館が軒を連ねたが、1889(明治22)年、街の半分以上が大火事に見舞われることに。やむなく廃業した旅館もあったが、一國屋は全焼まで至らず、修繕だけで事なきを得た。また同年、JR横須賀駅が開業。徒歩1分に位置する一國屋は「横須賀の玄関口」として戦後さらに客足を伸ばした。

 1997年に6階建て、28部屋に増築し、今の形になった。大学卒業後、横浜市のホテルで経営のノウハウを学んでいた高橋さんもこのリニューアルを機に一國屋へと戻り、父親が亡くなった2007年から受け継いだ。近年では屋上から海を望める絶景をSNSで発信すると、艦マニアなどから反響を呼び、時代とともに旅館としての魅力も移り変わっていった。

 閉館の理由は、コロナ禍による集客減。売り上げも例年の3割程に低迷し、高橋さんは今月1日、閉館を決断。「存続して」「思い出の場を失うのは嫌だ」といったファンの声も多く寄せられた。高橋さんは「お客様の言葉が心に染みて、店を畳むのは断腸の思い。小さくてもいい。いつかまた『一國屋』の名を復活させたい」と前を向く。跡地の扱いはまだ未定という。
 

旅館にある最も古い外観写真=昭和12(1937)年頃
旅館にある最も古い外観写真=昭和12(1937)年頃

啓進塾 新入塾生を募集

中学受験専門 本当の「賢さ」を育てる 入塾説明会など開催

http://www.keisin.com/

<PR>

横須賀版のローカルニュース最新6

開園16年目で1千万人

ソレイユの丘

開園16年目で1千万人 社会

2月26日号

春への誘い

田浦梅の里

春への誘い 社会

2月26日号

生産性向上の大切さ

生産性向上の大切さ 経済

青年会議所がウェブ講演会

2月26日号

ひな人形と“映え”写真

ひな人形と“映え”写真 文化

観音崎公園に手作りオブジェ

2月26日号

揃いの法被で威勢よく

しらかばこども園

揃いの法被で威勢よく 教育

2月26日号

カレーに「横須賀」たっぷり

カレーに「横須賀」たっぷり 経済

市内事業者がレトルト開発

2月26日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 2月26日0:00更新

  • 2月19日0:00更新

  • 2月12日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2021年2月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク