新型コロナで大打撃を受けている観光業界だが、手をこまねいているばかりでない。猿島航路を運航する(株)トライアングルでは、感染拡大収束後の需要回復を見込んで、ツアー企画の開発に余念がない。舞台は無人島・猿島。これまで利用が制限されてきた夜や朝の時間帯を有効活用して、新しいターゲット層の開拓に挑む。意図的に来訪時間や滞在時間を”ズラす”ことで、横須賀市が観光振興の課題としている宿泊客の増加にも繋げる。
来訪時間や滞在時間〝ズラす〟
同社では、2月に「ナイトツアー」「サンライズツアー」の2本を試験実施した。前者は、トンネルや弾薬庫などライトアップした猿島要塞跡をガイドの案内でめぐる企画。静寂の異空間をつくりだし、幻想的な雰囲気を味わってもらう。島内を散策した後はビーチに用意した焚火を囲んでカフェタイム。人気アウトドアメーカー、スノーピークのギアを使用するなど細部にもこだわる。
後者は、美容や健康への意識が高い女性層にアプローチする内容だ。朝日を浴びながら「ビーチヨガ」で身体と心をリフレッシュした後、横須賀地野菜をふんだんに用いた注目の菜食丼”ブッダボウル”を食す。このほかに夜間の猿島を貸切にし、少人数・小グループを対象にした「無人島レストラン」のプランも準備。いずれも密を避けた新しい生活様式に合致する観光スタイル。新しい楽しみ方の提示でwithコロナ時代を乗り切ろうとしている。
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