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横須賀・三浦 社会

公開日:2021.09.10

医療従事者にランチ提供
キッチンカー団体が無償で

  • ホットドッグを受け取る医師

 新型コロナ感染患者の対応にあたっている医療従事者を応援しようと、(一社)キッチンカー協会は9月1日、米が浜通にある横須賀共済病院で昼食約1000食を無償で振る舞った。

 「炊き出し隊」と銘打ち、昼時は5台のキッチンカーが院内に乗りつけた。飲食事業者は「がんばって」「ありがとう」などの声を掛けながら、医師や看護師らに海軍カレーや焼きそば、ホットドッグなどを手渡した。また地元の子どもたちが感謝を伝える手紙なども掲示され、ゆっくりと記憶するように文字を追う関係者の姿も見られた。

 同院では、重症や中等症のコロナ患者を受け入れており、医療体制は予断を許さない状況が続いている。薬剤部長の小林路子さんは「ずっと気を張り詰めて仕事に取り組んできた中で、優しい言葉が胸に染みた。支えてくれる人がいるというだけでうれしい」と感極まり、涙で頬を濡らした=写真右下。長堀薫病院長は「ほっとするひと時を作っていただき、大変ありがたい。医療現場を必死に守る我々の励みにもなる」と笑顔を見せた。

 横須賀を拠点とする飲食事業者らで構成される同団体。コロナ禍で経営は今なお困難な状況下にあるが、今後も市内の病院などで同様のサービスを実施予定という。

 団体代表理事の伊藤陽子さんは「最前線で体を張って闘う皆さんの力になりたい」と話した。

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