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横須賀・三浦 経済

公開日:2021.10.29

有限会社たのし屋本舗 居酒屋業から製造業へ伸張
進化への挑戦 〜コロナ時代の経営改革・事業転換〜 【連載【2】】
ソーダやビール、自社工場で

  • 西地区にある畑から見える海が壁一面に(追浜/うれしたのし屋)

 宴会需要の変化やコロナ禍による自粛などで「居酒屋離れ」が顕著だ。こうしたニーズの変化を見据え、うれしたのし屋(追浜町)、横須賀ビール(大滝町)の他、横浜市内で飲食店を展開する有限会社たのし屋本舗(下澤敏也代表)は、居酒屋の枠を超え、製造業に乗り出している。

 市場に出せない不揃いの野菜などを加工する製造工場を横須賀市役所地下のレストラン施設に併設し、ドレッシングやシロップ、ピューレなどを開発・販売している。2017年には地場食材を使ったクラフトビール製造を開始。さらに横浜の老舗「オリツルサイダー」の工場を事業継承し、今年9月からクラフトサイダーの製造販売に着手している。地場野菜や果物、ハーブなどを使ったボタニカルサイダーの製造にも取り組み、ノンアルコール市場での販売網を広げていく考えだ。

 追浜の店舗ではこの秋、業態を転換。近隣マンション居住者など若い世代に向けて「ネオファミレス」に改装、地場食材のメニューとビール・サイダーの提供に加え、コミュニティ拠点としての「飲食店」の役割も果たしていきたい考えだ。今後は店舗2階にスイーツ製造拠点も開設予定で、加工品工場との連携も図っていく。

 グループ会社の農業生産法人「ヨコスカアグリファミリー」では、地元高校生の実習を受け入れ、商工会議所主導で経営者視点の農家を育てる「産農人プロジェクト」にも参画。こうした活動を通じて、生産、加工・製造、流通・販売を掛け合わせた「6次産業」を深化・進化させていく。

【企業DATA】1997年創業/従業員数66人/追浜町3の38/【電話】046・874・8755

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