地元食材を使った料理をシェフが振る舞い、生産者らと交流することで、横須賀の新たな魅力を発見するイベント「よこすか青空レストラン」が11月30日、久留和海岸で行われた。西浦賀出身で”旅するシェフ”の異名を持つ吉田友則さん=人物風土記で紹介=が主催。全国に赴き、その土地ならではの創作グルメを披露している。横須賀では初の試みで、市と連携し、食材を提供した事業者のほか、味の奥深さを発信するためメディア関係者が招待された。
まず一行が向かったのは、秋谷にある農家「若命ファーム」。日本に100以上あるミカンの品種の中で最も赤いとされる「紅みかん」や三浦大根とねずみ大根などを掛け合わせた「三太郎大根」などの畑を見学し、2代目の若命公生さん・津也子さん夫婦から育て方や味の説明を受けた。
その後、砂浜に着くと、目の前に海が広がるロケーションにテントが張られ、吉田さんがこの日のために考案したメニューを調理。潮風とともに食欲をそそる香りを辺りに漂わせていた。しばらくすると、大楠漁港で水揚げされたカツオ・マアジ、紅みかんのサラダ、佐島産タコのパスタや横須賀牛と三太郎大根のステーキなど、色彩豊かな品々が順番にテーブルへと運ばれ、参加者は心ゆくまで賞味した。
市大楠漁港協同組合の藤村幸彦さんは「普段は刺身やたたきでしか食べない魚が新鮮な野菜と一緒になるとさらに旨味が際立つ。仕事に対する誇りも改めて確認できた」と笑顔。市観光課では今後も吉田さんとタッグを組み、一次産業の活性化のために地元食材の魅力を発信していくという。
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