横須賀・三浦 教育
公開日:2022.06.03
社会課題解決のヒント探し
修学旅行の目的変えた大津中
大津中学校では、観光名所などを訪れる従来の修学旅行を見直し、社会課題に対する関心を高める探求学習ツアーを独自に企画して5月末に実施した。3年生の生徒約250人が、横須賀市と友好都市の関係にある福島県会津若松市とその周辺エリアを訪れた。
同校では、総合的な学習の時間を使った3年間の学びとして、「地域課題と向き合い、主体的に行動する人材の育成」に取り組んでいる。1年次に横須賀が抱える人口減少などの課題を学び、2年次に地域の事業所に出向き、仕事と社会のつながりを肌で感じ、働く意味や目的を明確化する。3年次で仕事(事業)を通じた社会貢献のあり方について、自分なりの考えをまとめるカリキュラムとなっている。
修学旅行は、そのための学習の一環に位置付けている。東日本大震災の復興状況を直接見聞きするとともに、地域課題にどのようなアプローチで挑んでいるかを知り、横須賀のまちづくりで活かせるヒントを持ち帰ることをテーマにしている。
SDGs、6次産業学びのテーマ
体験先は多種多様だ。標高が高く米作には不適のため「そば」を常食としていた歴史を町おこしにつなげ、そば打ち体験などで観光客を集めている喜多方市山都町。リゾート開発で誕生した北塩原村の観光スポットは、自然環境との共生をめざす体験型のエコツアーに注力。かつて養蚕で栄えた二本松市の農家は桑畑を転用し、土づくりから瓶詰まですべて手掛けるワイナリーとして再生した経緯を学んだ。このほかにも、有機農法に取り組む農家や6次産業化に挑戦しているりんご果樹園などを訪れる生徒もいた。
生徒は一連の学びで得た気づきなどを模擬起業の形で発表するという。
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