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町田 人物風土記

公開日:2026.03.05

手がけた児童書が新たに「人物伝」としてシリーズ化された
国松 俊英さん
山崎町在住 85歳

  • 国松 俊英さん (写真1)

創作より事実に目

 ○…児童文学作家としてデビューして半世紀。手がけた作品は140冊に及ぶ。そのうちの偉人の生涯を描いた絶版となっていた作品が新たにシリーズ化されるようになった。昨年は5冊、今年も新作を含め5冊が刊行される予定で、「出版社から『もったいない』と声をかけてもらった。ありがたい限り」。描いた偉人が今の日本でどう道を切り開くのか、考えながら読んでもらいたいと考える。

 ○…デビュー2作目が注目を集めた。親に置き去りにされた団地に住むきょうだいの生きる姿を描いた物語。1970年代、「なぜ、児童虐待の内容を」と批判が相次いだが、伝えたかったのは子どもたちの強さ。暮らしが豊かになり、子どもの過保護が叫ばれるようなった時代、「君たちは生きる力をもっていると子どもたちに知ってもらいたかったんです」

 ○…創作より事実に目が向いてきた。環境破壊が進んだ90年代において、各地で自然や生き物を守る人たちの姿を紹介する連載を縁あってもつようになった。頭のなかを表現する創作とは異なり、取材を重ねるのは大変だったが、多くの人の声を拾うのは楽しく夢中になった。以来、手がける児童書も自然や人物を題材にしたノンフィクションものが大半を占めるように。今では自身の代名詞になっている。

 ○…子どもたちを応援したい、という思いが原動力だ。スマホに夢中になる今の子どもたちに対して、戦後のものが無かった時代にも関わらず、のびのびと満たされていた自分のように過ごしてもらいたいと思う。「脚本した紙芝居を学校で読みたい。こんなおもしろいものもあるんだよと知ってもらえたら」。まだまだ現役。子どもたちのためのアイデアがわく毎日を楽しんでいる。

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