横須賀・三浦 経済
公開日:2022.08.05
「新生YRP」目指す姿を提示
2025年のビジョン発表
情報通信産業を中心とした企業の研究開発拠点である「横須賀リサーチパーク」(YRP)は7月20日、今から4年後の2025年度末のあるべき姿をまとめた「YRPビジョン2025」を発表した。「先端ICT拠点」「共創フィールド」「地域のICTコンサル」「国際連携の礎」という4本の柱を掲げ、横須賀市や進出企業などと連携しながら実現をめざす考えを示した。
ハイテクパークとして1997年に誕生したYRPは、携帯電話開発の黎明期に中心的な役割を担ったが、世界的シェアのあるスマートフォンの台頭などを理由に現在は一時の勢いを失っている。同ビジョンは新たな挑戦で活路を見出そうとするもので、情報通信やICTの技術開発だけに捉われず、幅広い業種の企業と連携することで既存ビジネスの発展や社会課題の解決を図る。得意とするデジタル領域を活かし、リモートワークやテレワークの導入、自治体や地元企業のDXを推進していくほか、国防で重要性が増すサイバーセキュリティの強化に資する取り組みにも注力していく方針を打ち出した。
この日の発表会で基調講演を行った小泉進次郎代議士=右写真=は、YRPの針路としてサイバーセキュリティ強化のための拠点になることを提言した。
サイバー攻撃はインターネットやデジタル機器を通じて攻撃を仕掛ける行為。安全保障だけでなく、経済活動へのダメージも危惧されている。
日本も無関係ではいられないとする小泉代議士。陸上自衛隊の久里浜通信学校、武山駐屯地の高等工科学校、走水の防衛大学校と国防の拠点がある地の利を生かし、YRPの先端技術と掛け合わせて「サイバーセキュリティの街」をめざす持論を力強く述べた。
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