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横須賀・三浦 社会

公開日:2022.09.30

引揚船の悲劇、後世に伝え
地元児童も歴史学ぶ

  • 写真や史料で児童に解説した

 第2次大戦後、国外の戦地から帰還する一般人や軍人を乗せた引揚船にまつわる浦賀の歴史を伝えるパネル展を市民グループ「中島三郎助と遊ぶ会」が9月21日から3日間、浦賀コミュニティセンターで行った。

 中部太平洋や南方諸地域、中国大陸から帰還する56万余人を受け入れた浦賀港。だが、コレラが発生した引揚船はすべて浦賀沖に集められ、国内感染の水際対策として検疫が終了まで上陸許可が出ず、多くの船が海上に停泊。治療が追い付かず死者も多数出たという。

 会場にはコレラがまん延する船内の様子を写した写真パネルや史料、服などを展示。「時代は異なるが、伝染病や戦争は今と通じる部分があるのでは」と同会の安齊孝夫さんは話した。

 例年は終戦記念日に合わせて開催していたが、地元の子どもたちにも歴史を伝えたいと今年は9月に開催。同21日には浦賀小学校6年生が会場を訪れ、安齊さんから説明を受けた。

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