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横須賀・三浦 社会

公開日:2023.01.01

安浦町 ラビットハウスサニー
癒し届けるうさぎ専門店

  • 母うさぎの「うしちゃん」と五十嵐さん

 県立大学駅の利用客や下校途中の子どもたちがふと足を止め、店内のサークルで遊ぶうさぎをガラス越しに眺めて思わずにっこり--。

 「ラビットハウスサニー」(安浦町2の27の1階)は、横須賀市内初のうさぎ専門店だ。ドアを開けると、耳が小さくころんとした丸い体のネザーランドドワーフ、小柄で垂れ耳のホーランドロップ、手ざわりのいい艶やかな毛並みのミニレッキス、体重10kgにもなる世界最大級のフレミッシュジャイアントなど、約20羽の”看板うさぎ”が出迎えてくれる。

 ネームプレートには「食べることが大好き」「ちょっとビビり」といった性格が書かれており、十人十色ならぬ”十羽十色”。可愛らしい仕草で毛づくろいしたり、のんびり寝そべったり、ただそこにいるだけで、来店客に癒しを届ける優秀な”スタッフ”として活躍する。「今年は卯年。気軽に立ち寄ってもらい、ぜひ癒されて」と店長の五十嵐里美さんは歓迎する。

 横浜市内のうさぎ専門店で14年勤めた五十嵐さんは、地元横須賀で独立。「相棒」として可愛がっていたうさぎの「サニー」の名を取り、昨年3月にオープンした。独立前を含めて1万羽以上を見てきた豊富な知識と経験には自負がある。繁殖販売をメインにせず、身のまわりのケア、飼育相談、専門のペットホテルなど「うさぎとの楽しい毎日をオールサポートする」というコンセプトも並々ならぬ”うさぎ愛”が原点だ。

「責任と愛情持って」

 うさぎの魅力は「見た目はもちろん飼いやすさ」。散歩はいらず、鳴き声が出ない。明け方や夕方に活動する薄明薄暮性のため、飼い主が仕事に出る昼間や寝静まる深夜は基本的に寝ていて、人間のライフスタイルにも合う。「子どもでも世話ができ、寿命が6〜8年なので犬や猫を迎えにくいシニア世代にも向いている」と五十嵐さん。

 しかし、それは正しい知識があってこそ。例えば、よく耳にする「うさぎは寂しいと死ぬ」という言説。「じつは縄張り意識が強い習性で、1羽で落ち着く場所が必要」と説明し、飼い主の終生飼育の責任と愛情の必要性を話した。

”推し”とふれあう

 同店のうさぎと遊ぶことができるサービス(有料)も開店以来好評で、”推し”を見つけて、ふれあいを目当てに訪れる人も少なくないという。「『うさぎと暮らすと毎日が今までよりも楽しくなるよ』とたくさんの人に伝えていきたい」

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