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横須賀・三浦 文化

公開日:2023.02.03

移り変わる人間心理の妙

 結成5年目となるシニア劇団「よっしゃ‼」が演じる今回の舞台は、名作映画『十二人の怒れる男』を下敷きにした法廷喜劇だ。

 意図せず集められた、一筋縄ではいかない12人の陪審員たちが恋人殺人をめぐり、物的証拠や証言を頼りに密室で白熱の議論を繰り広げていく=写真。意見が有罪に傾くと無罪を主張する人によって大勢が逆転。またある人が華麗な推理を披露すると室内の空気が微妙に変化していく。愛らしくも厄介な人間模様がスリリングかつスピーディーに展開していく様が痛快。

 公演は3回あり、各回で12人の陪審員が入れ替わって演じる。ストーリーと設定は共通だが、セリフは演者に委ねられており、「3つの異なる作品が出来上がる」と同劇団プロジェクトリーダーの横田さん。メンバー全員が主役となって、彩り豊かな舞台を届ける。

 同劇団の1期生で、これまでの作品すべてに出演している長沢在住の三井透さんは「現場の雰囲気で思い浮かんだセリフをアドリブで発している。反射神経を求められるが、緊張感があって面白い。稽古と本番も同じではないはず」と自信の表情を見せた。

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