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横須賀・三浦 社会

公開日:2023.07.21

横須賀・三浦ときめきマガジン「ILO(イロ)」─── 編集長 はっとりきみさん
自分の「好き」を全力で閉じ込めた

  • 「ILO」はフィンランド語でよろこびの意味。渾身作を手にするはっとりさん

 武山在住のはっとりきみさん(23)が、横須賀・三浦の飲食店や新進気鋭のクリエイターを紹介するマガジン「ILO―イロ―」を発行した。

 本人が「心ときめいた」料理やスタッフのサービスを自分の感性で伝えた140頁超の意欲作。撮影を除く、取材・編集・デザイン・レイアウト・イラストのすべてを一人で手掛けた。大学の卒業制作の一環として取り組んだもので今年2月に完成。300冊限定の自費出版ながら、早くも完売しそうな勢いだ。

 洗練された表紙デザインが目を引く。20代の女性目線で選んだ「地元ゴハンの新名所」の括りは、コロナ禍で打撃を受けている飲食店を応援しようと、普段は気にすることのなかった地元店を巡り始めたのが着想の原点。「素敵な店が周囲にこんなにもあふれていることを再認識し、店主やスタッフのこだわりと思いを伝える冊子づくりを思いついた」とはっとりさん。海軍カレー、ネイビーバーガー、マグロの定番グルメはあえて外し、普段使いの店に絞り込んだ。

 「三浦半島クリエイター図鑑」と題したコーナーでは、クリエイターやデザイナーがどのような想いや意図を持って作品と向き合っているのかにインタビューで迫った。このほかに地元愛を綴ったコラムやまちづくりをテーマにした対談などもある。

 はっとりさんは都内のデザイン会社に勤務する社会人1年生。マガジンの発行は個人の活動としてこれからも継続。現在、第2号の準備を進めている。

 マガジンは1冊1540円(税込)。横須賀中央の「文教堂 横須賀MORE,S店」で購入できる。

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