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横須賀・三浦 コラム

公開日:2023.10.20

わたしのまちでいきる
【19】運命の美容室開店「一般社団法人sukasuka-ippo代表理事 五本木愛」

 この連載では、障がいを持って生まれた娘うららとの歩みから、(一社)sukasuka-ippoのルーツなど、さまざまなエピソードを紹介します。

 一時預かり保育施設の開所までにはいくつもの課題がありました。

 まずは場所です。久里浜商店街内にsukasuka-ippo事務所として借りていた建物の2階と隣の店舗に空きがあったため、2棟の2階部分を繋げてワンフロアにすることに。ただそこで問題なのが、隣の1階部分をどうするか?でした。元々美容室だったところで、私はすぐに思いつきました。”ここを美容室として使いたい!”

 実際に障害児のお母さんたちの中でよく話題に上がる「障害児のカット問題」。障害のある子の多くは、自宅で保護者が切るしかないのが現状で、それは美容室に連れて行くこと自体がとてもハードルが高いから。泣いて騒いでしまったら、ハサミにパニックを起こしてしまったら、じっと座ることが難しかったら。不安が尽きず、諦めてしまう親御さんも多く、中にはトライしたけど無理だった…という声も。私の娘うららはどうしていたかというと、実は私の妹が長年美容師をしており、小さい頃から切ってもらうのが常でした。そんな妹が18年勤めた地域の美容室から独立を考えているというので、これは運命だ!と迷わず「障害の子を受け入れられる美容室を隣でやってもらえないか」と提案しました。長年培ってきた技術はもちろん、うららのヘアカットを幼少期からやってくれていたその経験は彼女の一番の強みです。任せるなら妹しかいない!そう思いました。 -次回に続く

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