横須賀・三浦 社会
公開日:2023.12.08
市立小学校の統合
議論は平行線 「具体策示して」
田浦小で地域の声噴出
横須賀市教育委員会は12月1日、田浦小学校で同校区再編についての地域説明会を開いた。田浦地域の市立小中学校のありかたについては、隣接する長浦小学校区への編入を妥当だとする審議会の答申が既に発表されている。この日の会場には同校保護者や児童、地域住民約70人が集まった。
説明会で市教委は各学年単学級で運営されている田浦・長浦両校の小規模化と老朽化した田浦小校舎の建て替えが困難である点を挙げ、答申がなされた経緯を説明した。
「曖昧な回答」に不安
参加者からは方針の見直しを求める声や、通学における児童の安全確保に関する質問などが飛び交った。同校に通う児童は3年生17人に実施したアンケートを発表。多くの児童が田浦小で学び続けたい意思を持っていることを訴えた。
統合後の通学方法については、長浦小までの距離が3Kmに及ぶ世帯もあり、児童の負担を軽減するためスクールバスの運行や路線バスの定期代補助を求める声が相次いだ。同様の声は答申を作成する段階で議論に上がっていたものの、具体的な方策について市教委は「今後検討を進める」というまでに留めており、ある保護者は「曖昧な回答では説明会の意味がない。子どもの安全確保について具体策を提示するのが先では」と不満をあらわにした。
市教委は挙げられた意見は「すべて持ち帰り検討する」としており「現在と未来の子どもたちにとって最良の選択をする」と会を閉じた。
反対相次ぐ走水
11月20日には田浦小と同じく、隣接する馬堀小との統合が答申されている走水小でも地域説明会が実施された。事実上の廃校で走水地域の活気が失われることを懸念する地域住民の声が多く上がり、統合への反対意見が相次いだ。
町内会長や保護者、学校長らで構成される教育環境整備検討協議会が作成した方策案の一つ「小規模特別認定校として走水小を存続する」を推す意見も出されたが、市教委は12〜24学級の学校規模が適正だとする方針で議論は平行線を辿る。
統合に関する結論は今後の教育委員会議で答申内容を審議し、年明けに出される見込み。
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