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横須賀・三浦 文化

公開日:2023.12.08

「Sense Island」はどこへ向かう
猿島舞台の芸術祭 トークセッション

  • トークイベントの登壇者。左から齋藤精一氏、山出淳也氏、木ノ下智恵子氏

 横須賀市の主催で2019年にスタートした夜の無人島・猿島を舞台にした芸術祭「Sense Island」(センスアイランド)の今後の展開を考えるトークイベントが12月4日、市自然・人文博物館で開かれた。同芸術祭のプロデューサーである齋藤精一氏と全国各地のアートイベントに携わる関係者やアーティストが参加し、芸術祭の意義や地域文脈を活かした企画立案の手法などをテーマに意見を交わした。

 同芸術祭は日常の喧騒から逃れ、五感を研ぎ澄ませながら島内に点在する作品と向き合うことで本来の人間性を取り戻す、という異色のコンセプトを打ち出している。これまでに3回の開催実績があり、アートに対する感度の高い若い世代の集客を実現してきた。

 今年は企画のリサーチイヤーに位置づけ、横須賀の地形、歴史、文化、産業のつながりなど範囲を広げて再構築し、来年以降につなげていく考え。

 トークセッションでは、市が田浦町で実践しているアーティスト・イン・レジデンスの取り組みを例に出し、居住アーティストと美術館を交えた企画展開のほか、芸術祭の枠を超えてアーティストが職能を活かし、教育や福祉の分野で力を発揮することなど、アートとまちづくりを融合させるアイデアが出された。

 現代アートが抱える「わかりにくさ」にも議論が展開。数々のアートイベントの仕掛け人である木ノ下智恵子氏は、「違う考えを持つ人とつながり、理解するためのもの」とアートの本質について持論を述べた。

 このほか猿島の芸術祭はこれまでなかったものを生み出しており、継続の仕組みが必要との意見も出された。

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