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横須賀・三浦 社会

公開日:2024.03.08

原子力空母の是非問う
「市民の声 顕在化を」

  • 市担当者の説明後、参加者からは多くの質問が挙がった

 米海軍横須賀基地に配備されている原子力空母「ロナルド・レーガン」が、今年交代することを巡り、市民団体「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」は、原子力空母配備の是非を市民に改めて問う取り組みを開始した。

 3月3日に実施された市民集会では「まちづくり出前トーク」制度を利用し、横須賀市の担当者から原子力防災対策についての説明があったほか、参加者同士のディスカッションが行われた。

市は防災対策用意

 市長室危機管理課の担当職員は、空母等の事故による原子力災害の発生を監視するモニタリングポストを紹介。被災時に避難所の設置を行うほか、一部地域で避難訓練を実施していることを説明した。また、甲状腺がんを引き起こす可能性のある放射性ヨウ素を体内に取り込んだ際に有効な「安定ヨウ素剤」を市民分として約72万丸用意していることも話した。

 参加者からは「先の能登半島地震では、志賀原発のモニタリングポストの動作が停止した。横須賀は大丈夫か」「安定ヨウ素剤は市内で働く人の分も用意すべきでは」等の意見が聞かれた。

 同会は今後、同テーマに関する市民の考えを幅広く集めるため、3千人を目標にしたアンケート調査を実施する。同会メンバーの沢園昌夫さんは、「活断層が通り、地震災害の危険のある三浦半島の中でも、日本が管理できない領域に核があることは避けたい」と自らの考えを示し、「初めて配備されてから、これまで一度も民意を問われていないことが一番の問題。空母を『必要だ』という声も含めて、多くの人にアンケートに参加してもらいたい」と取り組みの意義を話した。

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