コラボ麺に挑戦する中島さん(左)と飯島さん(右奥)
全国各地で人気のラーメン店が一堂に集まるフェス｢大つけ麺博Ｐｒｅｓｅｎｔｓ よこすかラーメン艦隊 Ｓｕｐｐｏｒｔｅｄ ｂｙ Ｒａｋｕｔｅｎ｣が４月12日（金）から５月６日（月）までの毎週末、三笠公園で開催される。主催は同実行委員会で、企画制作は全国でラーメンイベントを運営する（株）ブルースモービルと（株）オフィス黒船。期間中は各週８店ずつ、計32店舗が出店する。
火付け役は｢大津家｣
醤油、塩、煮干、豚骨、まぜそばなど、多種多様なジャンルの名店が全国から集結するほか、市内からも６店舗が出店。横須賀市が後援に回り、（株）ヤチヨや（株）サガミといった地元企業も協力するなど、官民一体で約１カ月に及ぶイベントを盛り上げる。
開催にあたり火付け役となったのは、「大津家」（大津町）、「ラーメン神豚」（若松町）を経営する飯島徹夫さん。昨年都内で実施されたフェスに出店した縁からブルースモービルの社長に直談判し、横須賀での開催が実現した。
市内店｢百花繚乱｣
市内ラーメン店の顔ぶれもこの10年ほどで変わり、個性豊かな店が増えてきたことも横須賀での開催を後押ししたという。「以前は家系一辺倒のイメージがあったが、最近では煮干しや貝出汁を使った人気店も多い」と飯島さんは近年の変化を語る。各地の有名店がひしめく中、市内店の魅力を市外からの来場者にアピールする。
また、市内からは普段提供されるレギュラーメニューではなく、イベント限定メニューを味わえる店の出店もあり、「地元の人にとっても、新たな発見のあるイベントになる。気軽にレジャー感覚で楽しんでほしい」と地元住民の来場を促す。
｢店の味｣に遜色なし
企画段階において、飯島さんの中で懸念されたのが「量が少なく味も劣化してしまうのではないか」というフードフェスのマイナスイメージ。しかし、会場における調理設備の充実のほか「質の低い商品の提供を認めない主催の意向」もあり、「どの店も容器こそ変わるが、量と味は店で食べるものと変わらない」と胸を張る。
入場無料。午前11時から午後８時まで（金曜日は午後５時から）。各店共通食券制で、１枚９５０円（税込）。持ち帰りができる冷凍ラーメンのブースも特設される。市内からの出店と日程は右表を参照。
地元店のコラボメニューも
出店者の中で唯一コラボメニューで参加するのが｢大津家｣と｢チャイニーズレストラン 凜｣（若松町）。｢大衆的な家系ラーメンと高級中華料理が合わさったらどうなるのか｣という好奇心から、飯島さんが親交のある凜の料理長・中島貫さんに打診した。豚骨と鶏ガラの出汁が特徴の家系ラーメンと本格中華の技が融合した一杯は名付けて｢家系で地元名店中華料理長と担々麺を作ってみた｣＝左写真。スープを大津家、胡麻の味付けや、肉味噌とラー油などのトッピングを凜が担当する。「ラーメンを入り口に中華料理の世界に興味を持つ人が増えてくれたら｣と中島さん。家系スープに練り胡麻と胡麻油を合わせた濃厚なスープは「他では味わえない未知の一杯。是非会場で味わってほしい」と呼び掛ける。
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