横須賀商工会議所の名誉会頭で2月13日に87歳で亡くなった小澤一彦さんのお別れ会が6月9日、平成町の横須賀商工会議所で開かれた。地元政財界の関係者約1千人が参列し、横須賀の経済界で大きな功績を遺した名経営者をしのんだ。会場には綺麗な花祭壇が飾られ、穏やかな表情の写真とともに旭日中綬章の賞状などが展示された。
小澤さんは1937年生まれ。61年に実父が営んでいた(株)横須賀国際観光ホテルに入社し、70年に自身で日本水産観光(株)を設立して鎌倉市内にホテルを開業。84年には市内大津で郊外型複合レストラン「おいしい広場」を展開するなどして地元経済の振興に寄与した。ご当地グルメの「よこすか海軍カレー」の立ち上げにも尽力した。
まちづくり運動や社会奉仕活動にも精力的に取り組み、77年に日本青年会議所会頭、2007年に国際ロータリー理事に就任。全国に広い人脈を築いた。
弔辞を読み上げた平松廣司同商議所会頭は、「横須賀の偉大な経済人、経営者」と称えて別れを惜しんだ。生前に発していた「わが人生を語らない」という言葉も紹介。自分を良く見せようとしたり、他人を批判したり、事実を曲げて伝えたりすることを戒める、小澤さんの人柄を象徴するものだとした。
国政進出の後押しを受けたという小泉純一郎元総理も思い出を語った。「最初の選挙で落選したが、『一回くらいでくじけるな』と励ましてくれた。信頼すべき兄貴のような存在だった」と感謝の言葉を届けた。
横須賀・三浦版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|