3選への出馬表明は年頭の記者会見だった。「海洋都市構想」実現の本丸ともいえる浦賀地区の再開発がようやく進み出したことに触れ、「しっかり見届けるのが私の使命」と続投の決意をにじませた。
市長選挙を控えている年の予算編成は、具体的な施策に踏み込まず、大枠だけを決める「骨格予算」とするのが通例だが、細部にまで想いを込めた本格編成で覚悟を示した。
横須賀復活の3構想として8年前に掲げた「海洋都市」「音楽・スポーツ・エンターテイメント都市」「谷戸再生」に基づく施策を着実に実行してきた。アーバンスポーツを積極的に受け入れ、空洞化する谷戸に芸術家を呼び込む「アーティスト村」や廃墟となっている旧市営住宅群を「なりわい住宅」のコンセプトで再生させる。その先進性は、市民の理解を超える部分も少なくないが、多くのメディア露出によって、横須賀の注目度を大きく高めた。支援者らを集めた報告会では、最近の地価上昇とも絡めて「三浦半島全体に良い流れが来ている」と発言。経済の果実を福祉に振り向ける好循環の創出に手応えを感じている。
昨年の元日に発生した能登の地震被害を受けて、半島の災害脆弱性に危機意識を強くした。以降、公・民を問わず様々なケースを想定した防災協定を結んで有事に備える。大規模災害時に自治体の垣根は関係ないとし、先ごろ三浦半島の4市1町とNTT東日本で「災害に強い地域づくり」推進していくことを確認。通信対策や防災DXを強化していくことを発表した。このほか三浦半島で備蓄の一元管理の検討を始めることにも言及、強いリーダーシップを発揮している。
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