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横須賀・三浦 教育

公開日:2025.06.13

横須賀市
測定器で熱中症予防
全市立中高に導入

  • 屋外用(左)と屋内用センサー

 横須賀市は5月末から、全市立中学・高校計24校に暑さ指数(WBGT)を測定し、スマートフォンなどの端末で数値を確認できるシステムを導入した。市と包括連携協定を結ぶ工業用プラスチック部品製造の(株)ニフコ(本社・横須賀市光の丘)が開発した製品で、センサーが読み取った指数を専用ポータルからリアルタイムで確認できる。市によると、同様の機器を活用した学校現場での熱中症予防の取り組みは全国初。

 市教育委員会は独自に策定したガイドラインに基づき、気温35度かつ湿度55%以上など、WBGTの基準で熱中症の危険があると判断される場合、部活動、体育の授業など学校での運動の中止を求めている。以前は教職員が気温などを手動で測定し、運動の実施可否を判断していたが、システムの導入後は負担軽減が図られる。導入費用は456万円で、環境省が所管する環境再生保全機構の支援金などが活用された。市教委によると、各学校の体育館とグラウンド等に順次設置しているところで、運用がスムーズに進めば小学校での導入も視野に入れる。

 上地克明市長は、6月10日の会見で「生徒だけでなく、教職員の安全にもつながる。健康増進に向けいち早く導入できた」と強調。同社の担当者は「熱中症のリスクが高まる環境の中、学校施設での導入が進めば、工場など様々な場所にも設置を呼びかけたい」と語った。

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