連載 100まで元気!健康ワンポイントアドバイス 三浦市社会福祉協議会 成田慎一
第四回「栄養」
先月より、三浦市におけるフレイル予防の啓発が本格的に始動しております。その一環として、保健衛生委員約40名にフレイルチェックを体験していただき、この活動を地域へ広めていくきっかけになればと思い、講師を務めてきました。9月にはボランティア養成講座もありますので、ぜひ、このフレイル予防を定着させていきたいと考えております。
* * *
さて、今回は口腔と関連した、食を通じての「栄養」についてお話しします。
まず大切なのは、「バランスのよい食事」をとることです。特に「筋肉の素となるたんぱく質が多く含まれる、肉・魚・大豆料理、そして骨を強くする牛乳・乳製品を多くとること」が重要です。毎日バランスのよい食事をとる方は、うつ傾向になる割合も少ないという結果が出ています。
次に大切なのは、「友人や家族とコミュニケーションがとれる楽しい『共食』(1人ではなく、誰かと一緒に食事をすること)の機会をつくること」です。これにより食欲も高まり、栄養状態もよくなるという研究データもあります。実際、1日のすべての食事を1人でとる「孤食」という実態も増えていることに対して、サロンや食事会の開催が有効であることもわかってきております。
これらの点について、次回は当会のデイサービスの昼食や配食サービスを担当している、田村管理栄養士に具体的な対応を聞いてみます。
(つづく)
|
|
|
|
|
|