連載11 世界一の素敵親子をめざして 文・家庭教育支援チーム「はっぴー子育て応援団」
街の景色にクリスマスイルミネーションが映え、心はずむ楽しい季節がやってきました。
先日「思春期におけるネット(スマホ)依存」について研修を受けました。国内地域別の1日当たりのネット利用時間では、関東地方が最も多く約3時間、一番少ない北陸地方で2時間20分と40分の差があります。また家庭内での利用時間に関する「ルール」の有無では、その差に50分もの違いがあります。ネット利用にはオンラインゲーム、SNS、動画がありますが、ネット依存の定義として「ゲーム障害」がWHO(世界保健機構)の定める新しい診断基準に入ったそうです。
では、我が子をネット依存から守るにはどうしたらよいでしょうか。ネット使用開始年齢を遅く、使用時間を減らす。日常生活を充実させる(スマホ以外の楽しいこと)、養育者含め家庭内では大人も使い方に注意する(子どもの前で長時間使用を避ける)。知らないうちに子どもをネット環境に導いていないか振り返りが大切です。
子どものスマホを管理する上で大切なルールですが、きちんと機能していますか?ルールを決める際は、親子で話し合い互いの理解が必要です。もし守れなかった時は、スマホを取り上げる(利用禁止)のではなく、次の日の利用時間を短くする方が効果的。また、守れている時は「えらいね!」と声に出すことも効果があります。スマホの使い方以外でも、子どもの良い行動に目を向け言葉がけをすることは、良い親子関係作りには欠かせません。
未就学児の外出時にスマホ利用時間が長くなると悩んでいたママが、「ルールを作って、その他に楽しめるものを用意したら使わずに外出できた」と嬉しい報告がありました。スマホに頼らないというママの強い決意が成功の要因ですね。
間もなく始まる冬休み。子どもたちは、インターネット、ゲーム機に触れる時間も多くなりがちですが、クリスマスやお正月には家族が顔を合わせて、会話を楽しんでください。皆様に素敵な2020年が来ますように…。 (つづく)
|
|
|
|
|
|