連載23 世界一の素敵親子をめざして 文・家庭教育支援チーム「はっぴー子育て応援団」
コロナ禍で社会に確立した物の中に「テレワーク(在宅勤務)」と「オンライン授業」があります。子育て中の保護者の多くは、テレワークにおける通勤時間のロス等により子育ての負担軽減を感じています。またオンライン授業の普及に伴い、国は生徒一人1台タブレットが使える環境を整えています。コロナ禍だからこそ「デジタル化」が一歩進みました。
人と会う形も移動を伴わないオンライン面会、帰省までも推奨されている今日では、家族、友人と会うことも躊躇(ちゅうちょ)してしまいます。相手方の通信環境が整っていればよいですが、そうでない場合は、孤独を感じやすい状況にあります。社会全体で会話を通しての交流機会を失っていることは、大変残念です。
では、コロナ禍での親子の会話は増えていますか?先日お話した保護者の方々は、「学校の様子を話してくれない」「聞いても『別に』と言われてしまう」と心配されていました。皆さんのご家庭では、親子の会話は成立していますか。
保護者は、帰宅した我が子の1日の様子が気になって、つい誘導尋問をしがちですが、その返答は保護者が望む内容ばかりとは限りません。また聞かれたくないこともあるでしょう。私たちも疲れて帰宅して、1日の様子をこと細かに聞かれるのはつらいですよね。そこで、「楽しかったことは?」「給食でおいしかったものは?」と声がけをしてみませんか。前向き子育ての原則は「良い所に目をむける」です。会話もプラス方向の話をすることが大切です。最初は「別に」「ない」と素っ気ない返事でも、後に答えてくれるようになるでしょう。プラス方向の内容で話し慣れていれば、つらいこと、話しにくいことも話せるようになります。
コミュニケーション力の基本は「会話(話す)」です。会話は双方が言葉を投げ合い、楽しい雰囲気作りを心がけましょう。デジタル化により伝達法が会話からメール(文章)となった今だからこそ、親子の会話を増やして、心の太いパイプ作りをしましょう。
(つづく)
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