連載27 世界一の素敵親子をめざして 文・家庭教育支援チーム「はっぴー子育て応援団」
このところ、新学期を迎えて新しい環境の変化に苦労しているお子さんや保護者をお見受けし、相談を受けることがあります。内容は様々ですが、子どもはそれぞれの目の前にある困難に立ち向かおうとしています。親であれば、子どもに嫌なこと、辛(つら)いことは避けさせたいと思うでしょう。一方で「若い頃の苦労は買ってでもせよ」ということわざがあります。若い時に大変な思いを経験することは、自分を鍛え成長につながるとされていますが、苦労を自らお金を出して買うという例えは、今の時代の若者に理解出来るか疑問です!しかし、先人達は「苦労」がどれほどの価値があるかを、私たちに教えてくれています。先人からの良き教えをいかして、子ども達を見守りたいですね。
私は、前向き子育てセミナー中、「自分は前向きだと思いますか?」と問いかけますが、7割の方は自分を前向きだと評価していません。皆さんはいかがですか?前向きとは、物事に取り組む姿勢や思考回路が肯定的、積極的、建設的であること。その人の性格、環境も関係しますが、困難な状況(苦労)を乗り切るには、前向きな捉え方が必要です。これは、子どもにも求められます。
子どもが困難を乗り切るために保護者は、困難なことは誰にでもあると、そのときの感情を子ども自身が受け入れる(つらい、悲しい、怒りなど)、乗り切るように励まします。過度の同調、保護者自身の感情を伝えすぎないことがポイントです。これに加えて、楽観性も大切です。子どもの得意なこと、上手く出来ることに目を向け言葉をかけましょう。また、子どもの「良い面」について話してください。些細(ささい)なことでも良いので、たくさんの良いところを伝えてあげましょう。なお、「良い面」については、保護者ご自身も考えることが大切です。残念ながら日本人は自分の苦手や、出来ないことに目を向ける人がとても多いです。
春は始まりの季節。先人の残してくれた言葉を信じ、前向きな気持ちでスタートしましょう!
(つづく)
|
|
|
|
|
|