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三浦 コラム

公開日:2021.05.28

連載27
世界一の素敵親子をめざして
文・家庭教育支援チーム「はっぴー子育て応援団」

 これまで「子どもの良いところ」「保護者自身の良いところ」を言葉で表現し受け入れる大切さをお伝えしてきましたが、ご自身の良いところは確立できましたか?それらを見つけて言葉にする難しさ、抵抗し負担を感じる人が非常に多いと痛感しています。幼少期から今日に至るまで、自分の良さを認める機会が少ない証だと言えるでしょう。一方で、自分の良いところを苦労して言葉にできた人は、照れながらも自分自身に少し自信を得ているようです。



 以前、このコラムにて「認知能力(学力成績等数値で表される能力)」「非認知能力(数値化できない能力)」についてお話ししました。勉強だけをして成績優秀、認知能力が上がる。勉強はそこそこだけど、たくさんの経験を重ね非認知能力を上げる。この両者では将来に差が生まれると言われ、40歳頃に大きく優位な差が出るという研究結果もあります。非認知能力を上げるには、幼児期の関わり方が大切と言われており、学齢期においても目に見えない子どもの力を養うことは、今後一層重要でしょう。



 「メタ認知」という言葉を聞いたことはありますか?見る、聞く、考える、書くなど自分の認知行動を客観的に捉える力、簡単に言えば振り返りです。これは生まれながらに備わっておらず、幼少期から形成され、ごっこ遊びなどの経験による満足感から養われます。その後、学齢期の学習で確立され、小3〜4年頃から発揮されます。



 メタ認知の高い子どもほど学習意欲、将来の目標、自発的な学習の取り組みが見られることも示されています。家庭で養うにはどうしたらよいか、ずばり「描写的に褒めること」です。「すごい」「頑張った」だけではなく、どんな点を頑張ったかを伝えることで子どもが自分を客観的に捉え、行動を意識してメタ認知が上がります。



 自分の良いところを理解し自信を持つことで、相手の良さも認められます。自信のある大人が増えれば、子ども達の良さをたくさん見つけることが出来ます。そんな褒め言葉が行き交う毎日にしたいですね。 (つづく)

 

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