連載33 世界一の素敵親子をめざして 文・家庭教育支援チーム「はっぴー子育て応援団」
クリスマスが近づき、大人も子どもも心が華やぐ季節となりました。昨年と比べれば外出しやすく、気持ちが外に向けられているようですね。先日、2年ぶりに横浜で開催された「日本こども虐待防止学会」に参加しました。コロナ禍における様々な角度からの研究成果発表がありましたが、「子どもの権利条約」をベースに子どもの主体性を生かした里親との関係構築の取り組み、性的虐待などで強いトラウマを抱えた子どもが司法での聞き取り時に、犬の寄り添いが大きな役割を果たす研究に興味を持ちました。改めて地域での親支援が大切なのだと感じさせられました。
日本では、小さなお子さんがいると、ゆっくり外食をする、映画を見に行く、カフェで友達と語らうなど「自分には出来ない!」と言い聞かせて毎日を過ごしている方が多いと思います。でも、国が変わりフランスでは、「子どもがいるから美味しく話題のレストランに行かれない」のように、子育てによる自分自身への「〜だから〜できない」という言葉が少ないそう。小さい子がいても「私の人生」を楽しむ姿はとても素敵です。「子どもが騒ぐからレストランに行けない」ならば「レストランに連れて行ける子どもにすればいい」と言うことです。
トリプルP(前向き子育てプログラム)では、前向きな環境で子育てすることの大切さを5つの原則としています。安全で安心に過ごせる環境、前向きな学びがある環境、一貫したわかりやすいしつけ、適切な期待、親としての時間を大切にする-です(詳細は【URL】https://www.triplep-pa
renting.jp.net)。自分の時間を持つことは、気持ちにゆとりを持ち、前向きになれます。前向きであることは楽観的な気持ちを生みやすく、毎日を明るく過ごしやすくするのです。子どもにとって保護者の前向きな姿と笑顔は何よりの物です。
学会参加後、クリスマスイルミネーションや友人との美味しい食事とおしゃべりで久しぶりに外の空気を存分に楽しみました。来年につながる大きなパワーの源になりそうです。(つづく)
|
|
|
|
|
|