葉山町小中学校 耐震化率は91.7% 秦野市と並んで県内ワースト
文部科学省はこのほど、全国の公立学校施設を対象にした今年度の耐震化の調査結果(4月1現在)を発表した。発表によると、葉山町の耐震化率は91・7%で神奈川県平均の97・7を6ポイント下回り、県内では秦野市と並んで最も低かった。同町では「耐震化が済んでいない建物の処遇については現在検討中であり、早急に進めていきたい」としている。
同町で対象になったのは町内所在の4小学校2中学校の学校施設24棟。昨年度までに22棟が耐震改修を完了しているが、上山口小学校の旧校舎と一色小学校の新館校舎が未改修となっている。
町教育総務課によると未改修の2施設ともに地域住民への貸し出しや物置などとして使われているが、授業では使用されていないという。同課では上山口小の旧校舎は「昭和30年代の建物で老朽化が進んでいることから、今後解体も視野に入れて改修を検討する」と話しており、一方で一色小学校の新館についても「今後児童数が増えれば耐震化は必要になる。現在行っている耐震の2次診断の結果を受けて対応を検討したい」と説明している。
同町では昨年度、南郷中学校の耐震改修を実施。鉄骨ブレスの設置や壁や柱の補強など約1億4千万円の改修費がかかった。耐震補強は昭和56年以前に建てられた施設が対象。学校施設の改修にかかる費用は耐震状況によって国から2分の1または3分の1の補助金が交付される。
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