神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
逗子・葉山版 公開:2012年4月20日 エリアトップへ

人に笑顔運ぶ「幸せ地蔵」

文化

公開:2012年4月20日

  • LINE
  • hatena
これまで2千個以上の「幸せ地蔵」を作ったという大嵜さん
これまで2千個以上の「幸せ地蔵」を作ったという大嵜さん

 手にとった瞬間、思わず笑顔に。そんな木彫りの地蔵が仕事場の一角にずらり―。葉山町で長年にわたって木彫りの地蔵を作り続けている人がいる。一色在住でリフォームとインテリアを手掛ける「(有)オーサキ」を経営する大嵜健三さんだ。

 大嵜さんが地蔵作りを始めたのは10数年前。元々木の質感が好きで趣味で木工をしていたところ、仕事先の知人が「こういうものもある」と教えてくれたのがきっかけだった。手先が器用で「子どもの頃から鎌倉彫も作ってる」という大嵜さん。8cmほどの角材に鉛筆で線を書き、見本もなく愛用の小刀1本で地蔵を切り出していく。1つ作るのにおよそ半日。仕上げはヤスリで磨き上げるのではなく、木の質感が残る程度に留めるのが”大嵜さん流”だ。「1本木だからムラもあるけど、それがいい」。なるほど棚に並んだ地蔵は形も大きさも同じものがない。しかしどれも表情豊かでひとつを手にとって見ると何とも愛らしい。

 これまで2千個以上の地蔵を作ってきたという大嵜さんだが、宗教的な意味合いは全くないそう。「木と、作ることが好きなだけ。ただもらった人が笑顔になって喜んでくれればいい」。そんな思いから「幸せ地蔵」と名づけた。仕事場を訪れる人に一つ、また一つともらわれていき、手元に残ったのはわずか。「また作る。作るのは全く苦にならない」。

 今では大嵜さんに地蔵づくりを習いに来る人もいる。「まぁ月に1回くらい。おしゃべりをしながらのんびりと」。地蔵が繋ぐ縁。仕事場に笑い声が響く。作家として木工をする将来は―と問われると「好きなことをやってるだけ。仕事にはならないよ」と笑顔を見せた。
 

逗子・葉山版のローカルニュース最新6

木古庭(女子)が初優勝

三浦半島地区ミニバス大会

木古庭(女子)が初優勝

男子は逗子2度目V

3月27日

見守り活動で地域貢献

スズキヤ

見守り活動で地域貢献

市、警察、社協と協定

3月27日

生きもの愛した蓬春

生きもの愛した蓬春

4月6日から企画展

3月27日

RPG感覚で葉山を冒険

逗子葉山JC

RPG感覚で葉山を冒険

4月13日 ミッションラリー

3月26日

新緑の南郷公園を駆けろ

葉山マラソン

新緑の南郷公園を駆けろ

4月8日から申込受付

3月26日

逗子・葉山から6人入賞

SDGsマンガ大賞

逗子・葉山から6人入賞

応募は約1000作品

3月26日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月15日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 2月16日0:00更新

逗子・葉山版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

逗子・葉山版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook