戻る

逗子・葉山 社会

公開日:2025.12.05

かぐのみ学園
被爆ピアノで平和訴え
12月19日 さざなみホール

  • 被爆ピアノのイメージ=矢川ピアノ工房提供

 逗子市沼間で幼稚園と保育園を運営する逗子かぐのみ学園(石井稔江理事長)は12月19日(金)、逗子文化プラザさざなみホールで「戦後80年祈念 被爆ピアノを囲んで平和を考えよう・伝えよう」を開催する。

 石井理事長の父で前理事長の三田村鳳治さん(103)は戦時中、戦闘機の整備兵として鹿児島の知覧飛行場などで特攻機を見送った経験を持つ。「戦争は絶対にしてはならない」という強い思いは、娘である石井理事長に引き継がれた。石井理事長は「父から受けたバトンを、今度は私から保護者へ、そして子どもたちへとつないでいく」と力強く語る。

 三田村さんの縁で「被爆ピアノ」の存在を知った石井理事長は、昨年10月にラジオでその音色を聴いて魅了され、同ピアノを使った「平和の企画」を行うことを決意。今年1月にピアノの持ち主である広島県の矢川ピアノ工房に申し込み、保護者の協力も得ながら企画の準備を進めてきた。

 当日は、第一部で午前9時30分から10時45分は「平和の絵本ライブラリー」として絵本展示と読み聞かせを実施し、11時から正午は幼稚園の石井はるか園長とピアニストのロホマン真由美さんによるコンサートを開催。第二部は午後3時30分から5時45分まで、ストリートピアノのように実際に被爆ピアノを弾くことができる。第三部では被爆ピアノを修復し、トラックで全国に運ぶ調律師の矢川光則さんを囲んでの対話会を行う。

 石井理事長は「企画を通して人と人が出会い、平和とは何かを考えるきっかけとなり、新たな活動の一歩につながってほしい」と語った。

 (問)かぐのみ保育園【電話】046・872・6100

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

逗子・葉山 ローカルニュースの新着記事

逗子・葉山 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS