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逗子・葉山 文化

公開日:2025.12.05

山口蓬春記念館
昭和を旅した日本画家
初冬特別展 1月25日まで

  • 山口蓬春『市場』(1932) 東京藝術大学蔵

 山口蓬春記念館(葉山町一色)では、2025年度初冬特別展として「昭和100年!旅する蓬春」を開催している。同展では大正から昭和にかけての蓬春の画業を「旅」という視点から振り返る。

 蓬春は、東京美術学校(現:東京藝術大学)日本画科を1923年に卒業。在学中から奈良・京都など歴史的背景を持つ地へ惹かれ、取材を重ねた。26年の第7回帝展で出世作『三熊野の那智の御山』を描き、その後も昭和初期にかけて朝鮮、台湾、中国など外地へも足を運び、現地取材に基づいた作品を制作した。この時期、日本は旅行の大衆化が急速に進み、多くの日本画家が観光ポスターや絵葉書にかかわっており、蓬春もその一人だった。

 同展では、「奈良・京都を取材して」や「外地を取材して」のほか、「鉄道省の観光事業と蓬春について」など、5つの見どころを通して蓬春の画業を紹介する。主な展示作品には、前期(12月27日(土)まで)のみ展示される『九龍碼頭 写生』(1942年)や、後期(1月4日(日)〜1月25日(日))のみ展示される『三熊野の那智の御山 下図』(1926年)などが含まれる。

 会期は1月25日まで。休館日 毎週月曜日(1月12日を除く)、12月28日(日)〜1月3日(土)、1月13日(火)。午前10時から午後4時30分。入館料 一般600円(高校生以下無料)。

 (問)同館【電話】046・875・6094

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