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逗子・葉山 文化

公開日:2012.11.02

子どもミュージカルシアター
海を渡った明治の少女たち
津田梅子らの生き様描く

  • 本番を目前に稽古に励む劇団員ら

 日本初の女子留学生として海を渡った津田梅子ら3人の女性を題材にしたミュージカルが11月9日(金)と10日(土)、逗子文化プラザで行われる。舞台を手掛けるのは毎年逗子で公演を行っている市民劇団「子どもミュージカルシアター」(成田民子代表)。手作りながらも8歳から70代までのキャスト30人が熱のこもった演技を披露する。主催は市教委と市文化協会。



 演題は「黄金の日々を胸に 海を渡った明治の少女たち」。明治期に渡米した津田梅子、大山捨松、瓜生繁子の3人が帰国後、日本女性の教育や地位向上に奔走する姿を描く。



 3人の目的はアメリカの女子教育を受け、日本の近代化に寄与すること。幼年から10年の歳月をアメリカで過ごし、満を持して帰国するものの、日本語を忘れ、風習の違いに戸惑う3人。時にはぶつかりながら、それでも支えあいながら逞しく生きる女性たちが選ぶ道とは―。



 劇団員は毎週、プロの演出家の指導のもと稽古に取り組んできた。舞台づくりも大小道具や衣装製作者などの協力も得て「プロ顔負けの舞台」を目指す。



 劇団には小学生から70代まで幅広い年齢層が参加。梅子の幼少期を演じる的場わかなさん(9)は「演技を覚えるのは大変だけど、皆から『良かった』と言われる演技がしたい」と意気込む。今回初めて参加した漫画家の佃龍二(72)さんは「漫画と違ってお客の反応が直接見れるのが楽しみ」と話す。



 劇中で使われる約20曲は全て書き下ろしで、舞台上で演奏されるピアノなどの生演奏も聴きどころだ。代表の成田さんは「今回も見ごたえのある仕上げになる見込み。ぜひ足を運んでほしい」と話している。



 9日は午後6時半、10日は2時開演。チケットは前売り千円、当日1200円、子ども100円。同プラザで取扱い。売上げの一部は東北被災地と赤い羽根共同募金に寄付される。問合せは同シアター近田さん【携帯電話】090・5530・4785

 

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