奉仕の心 2013年度新会長に訊く vol.1
充電期間経て、次年度へ
30代から90代まで幅広い世代の48人を擁する。「『老・壮・青』のバランスが取れていて、世代間の交流も盛んな風土がある」のがクラブの特徴だ。第53代会長。逗子葉山の奉仕団体では最も長い歴史を持つ団体の牽引役に「責任を感じている」と表情を引き締める。
今年度のスローガンに掲げたのは「Let's Realize Rotary(ロータリーを実感しよう)」。今年は対外的な事業に力を入れるよりもメンバーが「会員でよかった」と実感してもらうことに重きを置きたいと考えた。ここ数年、50周年記念事業を皮切りに震災支援のチャリティーコンサートなど矢継ぎ早に大型の奉仕事業を展開してきたため、クラブに充電期間が必要と感じたからだ。「たまには息抜きの年度があったっていい」。
自身にとって、奉仕活動は会員の親睦の延長線上にあるもの。「奉仕ありきで使命感を持つとどうしても続かない。皆が仲間意識を持って、交友を深めながら楽しさを共有する。だから、続けられる」が持論だ。団結力を高めれば、それが結果として奉仕活動の内容にも反映される。
今年度の奉仕活動は定例のビーチバレー大会と市民まつりでの募金活動に絞る。2つとはいえ事業としてともに、規模は小さくない。足元を固め、次の節目に向けて。力を蓄え、次年度にそのタスキを繋ぐ。
真摯な姿勢で伝統大事に
女性のみで組織される奉仕団体、ソロプチミスト。22年目のスタートを切る今年度、伝統ある組織のかじ取り役に重圧を感じながらも「伝統を大事にしながら、物事に真摯に向き合いたい」と意気込む。
クラブの門をたたいたのは6年前。子育てがひと段落し、「これまでお世話になった地域に少しでも恩返しできれば」と入会した。最初に感じたのは、メンバーが年齢よりも皆若々しく見えたこと。「やる気があって、皆さん活き活きとしているからだ」と気がついた。行事で一丸となって力を発揮する団結力にも驚かされた。主要行事のひとつ「花の会」はバラやフリージアなどを販売するほか、会員が菓子や雑貨を持ち寄るチャリティーで、毎回300を超える人が足を運ぶ人気行事。「皆さんの結束力から生れる、あのパワーは素晴らしいと思った」。
会長として主眼に置くのは、そうした「和の心」を広げること。新たに仲間が増えればそれが一層の力になる。ただ、一般的な知名度は高いとは言えず簡単に、とはいかない。知人を誘ったとき、宗教団体と勘違いされたことすらある。「会の趣旨を理解してもらって、和の心を共有できる仲間を増やせれば」。
己をリーダーに向いた人間だとは思わない。だから「皆さんに教えてもらいながら一歩ずつ」。謙虚な姿勢で、1年をまっとうする。
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