かつて業界をけん引したプロ選手や現役で活躍するプロコーチらがサッカーに取り組む地元中学生を指導する「葉山サッカー教室」が5日、南郷上ノ山公園で行われた。プロの技術に触れてもらうことでサッカーの競技熱を後押ししようと町サッカー協会(林俊司会長)が主催。参加した約40人はトレーニングを通じてその一端を肌で学んだ。
教室は、葉山に本社を置くスポーツマネジメント会社「mundo(株)」(宮本和弥代表)が「葉山はマリンスポーツが盛んだが、サッカーも盛り上げたい」と同協会に持ちかけたのがきっかけ。当日は日本人初のブンデスリーガ(ドイツ1部リーグ)プレーヤーで現横浜FC会長の奥寺康彦さんや昨年ビーチサッカー日本代表の主将として活躍した茂怜羅オズさん、プロサッカークラブの現役コーチら5人が講師として登場し、葉山中学校と南郷中学校のサッカー部に所属する約40人に技術指導した。
テーマは「見て、考える」。コーチの一人によるとサッカーではレベルが上がるにつれ、ボールを扱う技術だけでなく、プレー時に周囲を見渡す視野の広さや瞬時の判断能力が求められるという。トレーニングでは、単調だったパス回しが受ける前に背後を確認したり、守備が迫ってくれば素早くボールを返すようにしたりと次第にルールが複雑に。参加者らは普段とは一味違う練習に戸惑いながらもおよそ2時間にわたって汗を流した。参加した葉山中1年の男子生徒は「考えて動くのは大変だけど、すごくためになる」と話した。
同協会によると葉山町のサッカー競技人口は約400人。近年のブームもあって競技に親しむ子どもは年々増えており、全体の技術レベルも上がっているという。林会長は「プロの技術に直接触れることで、サッカー熱がより盛り上がるきっかけになれば」、企画した宮本さんは「若い年代でプロに接することは選手にとっていい刺激になる。今後も地元サッカーを盛り上げる企画を考えたい」と話した。
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