葉山まちづくり館で特別展「ユンカーマンさんの葉山〜レンズが撮らえた60年前の風景」が始まった。かつて横須賀海軍基地で軍医を務めたチャールズ・ユンカーマンさん(88)が撮りためた写真約80点を展示。昭和初期の情景を今に伝えている。
企画展はチャールズ・ユンカーマンさんの息子でドキュメンタリー映画監督のジャン・ユーカーマンさん(61)が町に申し出たのがきっかけ。ジャンさんも生後1年間ほど葉山で過ごし、米国に帰国後も家族とスライドを眺めては日本での思い出話に花を咲かせていたという。これら秘蔵の写真を「今の葉山の人たちにも見てもらえたら嬉しい」と開催の運びになった。
浜辺で網を繕う漁師や路上で畳を作る職人、田植えや稲刈りといった風景のほか、茅葺屋根の掛け替えや牛を引く業者など現在の日常から失われたものも多い。60年前のスライドにも関わらず、どれも画像は鮮明で企画展を訪れていた女性は「色が褪せてなくて、60年前の景色がついこの間のよう」と写真に見入っていた。さらに展示では写真が撮影されたと思われる場所も地図で紹介。主催するNPO法人葉山まちづくり協会では「昭和を過ごされた方には見覚えのある景色もあるはず。今では見ることができない貴重なものも多いのでぜひ足を運んでほしい」とPRしている。
会期は3月30日(日)まで。開館は午前10時から午後5時30分。月曜ほか一部休館。問合せは同会【電話】046・876・0421
逗子・葉山版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|