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矢部ふさおの「花たれ雑記【8】」 エボラ出血熱 水際対策は

掲載号:2014年12月5日号

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 師走ともなりますと、皆様ご存知のようにウイルス感染の代表格であるインフルエンザの予防接種の時期となっています。今年は春以降、西アフリカ一帯で猛威をふるっているエボラ出血熱や、夏には国内でもデング熱が社会問題化し、神奈川県など18都道府県が感染予防のため蚊の駆除に追われるなど、振り返ってみると1年を通して、ウイルス対策の重要性を痛感させられた年でした。

 さて、10年ほど前ですが私は当時、県議会の調査で長崎大学医学部の森田公一先生に感染症のワクチン研究についてお話を伺う機会がありました。その中で特に関心を引いたのが、薬の開発において、開発費が回収できる温帯地域の病気については研究が進められているものの、熱帯地域の感染症などは研究がおろそかになっているということ。今年話題になったデング熱の対応はまさにその背景を感じさせるものでした。

 ところで、エボラ出血熱のような致死率が高い感染症の研究については、世界的には危険性の極めて高い病原体を安全に取り扱う設備を備える「BSL(バイオセーフティーレベル)4」という施設で研究がなされます。日本には国立感染症研究所と理化学研究所筑波研究所の2施設がありますが、危険な研究をすることに近隣住民からの反対も多く、現段階でレベル4の研究はされておりません。このため、87年にはラッサ熱を発症した患者がBSL4施設がないために国内での確定診断ができず、検体を米国に送り確認を仰ぐという事態がありました。

 またエボラ出血熱をめぐっては、日本の民間が開発したインフルエンザ抗ウイルス治験薬が米国の機関を通じて、来年1月にも国際的に治療薬として承認されそうです。森田先生もかつておっしゃっていたように、日本で科学的知見が加えられず、治療薬としての効果を見抜けなかったのはBSL4施設を用いた感染症の研究ができず、研究者が育っていないことの裏返しとも言えそうです。

 政府は、エボラ出血熱の2次感染が他国であり、国内でも感染者が出た場合、都道府県が感染予防の水際対策を進めるためにも、既存のBSL4施設を活用する決定を下しました。これまでの日本の感染症対策の実情を鑑みると、政府がBSL4施設の活用に舵を切ったことは一筋の光明と感じています。
 

矢部房男

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