今春のスギ花粉飛散量について県自然環境保全センター(厚木市)は「昨春と比べると増加するものの、例年並みか、やや少なくなる」との見通しを示した。
スギは2月から4月にかけて花粉を多く飛散させる。飛散するのは雄花のみで、この着花量を調査することで花粉飛散を予測する。今年度は11月に県内30カ所の測定ポイントで40本のスギを抽出し、調査員が着花状況を判定。その平均値を調査地点ごとの着花点数としてまとめた。
今回の平均値は37点で前年調査時の24点は上回ったものの、過去17年間の平均値43・2点は下回った。同センターによるとスギ雄花の着花形成は花粉が飛散する前年夏の気象条件との相関が高い。高温少雨で日照時間が多い時は着花形成が促進され、雄花が多く着く傾向があるという。昨夏は雄花が多くなる条件が整っていたが、気温が平年並みだったため、着花点数がやや低くなったとみられる。
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