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逗子・葉山版 公開:2017年1月1日 エリアトップへ

新春市長インタビュー 病院誘致、全力で推進 小坪・東逗子の活性化にも意欲

社会

公開:2017年1月1日

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インタビューに応じる平井市長
インタビューに応じる平井市長

 本紙では新年の幕開けにあたり、平井竜一逗子市長に単独インタビューを行った。昨年7年ぶりに再始動した総合的病院誘致を今年の最大テーマと位置付ける平井市長に実現に向けた意気込みや可能性などについて聞いた。(聞き手=本紙編集長 佐藤弦也)

池子問題と双璧「着実に前へ」

―まずは2016年の総括をお願いします。

 「年間を通じて、これまで市が取り組んでいた様々な案件が着実に前進した、非常に充実した年でした。重要なテーマの中でも池子問題と双璧であった総合的病院の誘致が再開し、公募により運営法人を選考することができたことは最大の前進だったと感じています」

―病院誘致を巡ってはこれまで計画が3度頓挫した経緯があります。

 「前回聖ヨゼフ病院が進出を断念したのが7年前、私が市長に就任して3年目です。以来、総合的病院の実現には病床確保が高い壁となっていましたが、横須賀・三浦2次保健医療圏で175床の不足が生じたことで最大のチャンスが巡ってきました。総合計画の市民意識調査でも、医療環境の充実は常に要望の上位にあがります。高齢化が進み、医療ニーズが加速度的に高まる中で、在宅医療の後方支援病院や救急医療の充実はこれからの地域社会に欠かせません。また大規模災害時の医療体制強化の面からも総合的病院は必要です」

―運営法人に選考された葵会は将来的に300床を目指していますが、病床数確保は不透明な状況です。

 「2018年度から始まる県次期医療計画の中で、三浦半島の医療圏でおよそ1000床不足の可能性があると県から回答を得ました。今回175床全てを確保できなくとも増床の可能性は十分にあると考えています。一方で実現にあたっては地元の方々に理解を得ながら、都市計画手続きなど受入れに必要な環境整備を進めていくことも重大な責務と捉えています」

―病院誘致、「4度目の正直」はなりますか。

 「病院誘致は池子問題を発端に議論が始まり、30数年来となる逗子市の悲願。3度の失敗がありましたが、今回がラストチャンスのつもりで全力を尽くしていきます」

―池子の森自然公園緑地エリアが開放されて約9カ月が経ちました。進捗は。

 「開園日には一日あたり平均300人ほどが訪れており、特にトラブルなく豊かな自然を楽しんでいただいています。現在分断されているハイキングコースについては設計を進めており、来年度にも整備が始まる予定です。また国や米軍と折衝を要するため時期は未定ですが、池子遺跡群資料館の隣接する場所に文化財を学ぶための施設を新たに設置する計画もあります」

―桜山にある旧青少年会館に障がいのある子どもの支援や相談を行う「療育教育総合センター」がオープンしました。

 「障がいを抱える子どもたちの環境を充実させることは長年の課題でした。開設場所は紆余曲折があり、時間も要しましたが、生まれてから18歳までの切れ目のないサポートが可能になります。また来年4月から始まる機構改革で、同センターを始めこれまで福祉分野だった子育て関連業務を教育委員会に一元化し、療育環境の充実を後押しします。福祉と教育の一体的な連携は例が少なく、軌道に乗れば全国に先駆けた取り組みとなります」

―2月と3月の試行期間を経て葉山町との可燃ごみの共同処理が始まります。

 「焼却処理の共同化は見通しがつきましたが、逗子市が今後担う容器包装プラスチック、葉山町が担う植木剪定枝、し尿までを含めて一つの枠組みとなります。来年度中にはこれらの品目でも具体的な処理体制やコストに方向性をつけることが課題です。また広域化の枠組みには鎌倉市も含まれますので、引き続き役割分担の協議を進めていきます」

―東京五輪江の島セーリング競技の開催を控え構想していることはありますか。

 「競技プランの青写真が未だに明確にならないこともあり、展望が描けないジレンマがあります。ただ、逗子としては五輪を契機に小坪地域の活性化に結びつけられればと考えています。現在小坪消防署周辺の土地整理を進めていますので、当該地の活用に向けた議論もスタートさせたい」

―地域活性化では東逗子地区も長年の課題です。

 「一つには総合的病院の誘致が鍵になると考えています。300床規模ともなれば、医療従事者を始め新たな人の流れができ、地元経済への波及効果も見込めます。もう一つは東逗子駅前の広場について。1998年に土地開発公社が5億円をかけて買い上げ、現在も利息を払い続けている状況です。これまでも活用に向けた議論が2度ありましたが、いずれも実現には至っていません。地域のコミュニティスペースはもちろん必要ですが、色々な施設を含めて市民、事業者、地域全体にとって有効な活用方法を皆さんと話し合っていきたいと思います」

―最後に来年度の重点施策について。

 「やはり総合的病院の誘致を前進させることが最大のテーマ。都市計画手続きや誘致に関する予算計上はもちろん、市民への説明も丁寧に行い、悲願実現に向けて全力で取り組んでいきますので、応援をよろしくお願いします」

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