神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
逗子・葉山版 公開:2018年1月12日 エリアトップへ

しずくちゃんを救う会 目標金額到達、来月渡米へ

社会

公開:2018年1月12日

  • LINE
  • hatena

 難病を抱える岡崎雫さん(横須賀市立森崎小2年)の海外での心臓移植が、実現に一歩近づいた。渡航手術などに必要な費用を3億1千万円と算出。「しずくちゃんを救う会」(池井将代表)が街頭を中心に募金活動を展開し、昨年末、目標額を達成した。体調が安定し、受け入れ病院の体制が整えば、来月にも渡米して手術に備えるという。

「学校に戻りたい」―想いつなぐ

 雫さんは3歳の時に心疾患が判明。しばらくは大きな変化はなかったが、小学校入学前後に症状が思わしくなくなり、校庭で倒れた際、AED等による救命措置で一命を取り留めた。そこで「左室心筋緻密化障害(心筋症)」という難病と診断され、入退院を繰り返していた。

 この病気には根本的な治療方法がなく、現状では心臓移植でしか命をつなぐことができない。だが、国内での小児心臓移植の例は極端に少なく、両親は米国コロンビア大学病院での手術を決断。現地での医療費や渡航に掛かる費用は約3億1千万円と高額なため、両親の友人らが同会を立ち上げ、募金活動を昨年7月から始めた。

 横須賀市内を中心に、ターミナル駅やイベント会場などでボランティアらが計150回近く街頭に立ち続けた。呼びかけの声は県外にも広がり、両親に縁のある静岡や秋田、大阪などでも活動を展開。インターネットを通じた振込も1千万円近くあったという。既に海外での移植を終えて、活動を終了させた他の支援団体から余剰金の寄付もあり、約5カ月で目標額達成となった。

長期入院に心理的負担

 現在、東京大学医学部附属病院に入院中の雫さんは、体内にICDと言われる除細動器を植込んでおり、強心剤の点滴も24時間行っている。

 長期にわたる入院生活で最近は食欲が無くなったり、精神的に落ち込む様子を見せることもあり、心理的なケアも続く。一方で、院内学級での行事にも参加し、「移植手術に耐えられるように」と1日1千歩を目標に体力作りにも取り組んでいるという。

 同会によると、今後は渡航に関する手配や移植受け入れ先病院との調整を進め、雫さんの体調を見ながら、2月中旬を目途に渡米を目指す。
 

逗子・葉山版のローカルニュース最新6

團伊玖磨氏生誕100年、音楽の軌跡たどる

神奈川フィル・横須賀公演 読者プレゼント20組40人

團伊玖磨氏生誕100年、音楽の軌跡たどる

3月23日(土)、横須賀芸術劇場

3月16日

三浦半島大会で大健闘

葉山JGK

三浦半島大会で大健闘

3月15日

自治会・町内会むけ防災ボトル

災害時に役立つ6品入り

自治会・町内会むけ防災ボトル

名入れ、オリジナル制作も対応

3月15日

生ごみ分別収集説明会

逗子市

生ごみ分別収集説明会

3月15日

被災者支援の実情を知る

被災者支援の実情を知る

3月18日 さざなみホール

3月13日

逗子小で児童が親善交流

逗子小で児童が親善交流

米軍イケゴ小を招待

3月13日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月15日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 2月16日0:00更新

逗子・葉山版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

逗子・葉山版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月16日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook