逗子・葉山版 掲載号:2018年4月20日号 エリアトップへ

イノシシの脅威【2】 生息地の拡大防止が急務 近隣自治体で相次ぐ出没例

社会

掲載号:2018年4月20日号

  • LINE
  • hatena
滝の坂隧道上に設置された柵(上)と篠山公園奥に設置された柵とセンサーカメラ
滝の坂隧道上に設置された柵(上)と篠山公園奥に設置された柵とセンサーカメラ

 葉山町には二子山を中心にイノシシが生息し、農業への被害が発生している。人的被害も危惧されるなか、町民有志からなる「葉山わな猟の会」が対策に乗り出している。第2回目では、県と連携した取組を紹介する。

 葉山町内でイノシシ対策を行っている「葉山わな猟の会」(石井喜三郎会長)は、二子山山系に約60頭が生息していると推測している。隠れ場所やエサが豊富で繁殖能力が高いため、これ以上増えないようにするのが精一杯だという。しかし、イノシシはもともと生息していたわけではない。

江戸末期にはゼロ

 先祖代々、上山口で農業を営んでいる石井さんによれば、江戸時代末期にはイノシシは駆逐されていたという。燃料供給のため木が伐採しつくされ、住処が無くなったためだ。「明治から昭和にかけてイノシシがいたとは聞いたことがない」と振り返る。

 しかしその後、化石燃料の台頭や農業従事者の減少、森林組合の解散などで山が荒廃。イノシシにとって住みやすい環境ができあがると、2013年に初めて農作物の被害や痕跡を確認された。そしてその翌年、最初の個体が捕獲された。

 ただ、侵入経路は不明。県西方面から泳いできたか、誰かが放った可能性もあるという。

近隣でも目撃

 葉山町の後に続くかのように、横須賀市では主に田浦町で14年頃から目撃情報や作物被害が発生。逗子市では16年11月に逗子中学校校門付近で目撃例があるほか、今年に入ってから3月末までに6頭が捕獲された。いずれも、二子山山系で生まれて育った個体と考えられ、生息域を広げていることが伺える。

 神奈川県は昨年、葉山町二子山地区を「野生鳥獣による被害対策のための重点取組地区」に選定。今年2月には地域と行政が協力してイノシシが通る可能性の高い県道27号(横須賀葉山)線にある滝の坂隧道の上に金網のフェンスを設置した。また、逗子市沼間と横須賀市田浦の境にある篠山公園の奥にも柵を設置しセンサーカメラを取り付け、イノシシの行動を監視している。いずれも横須賀・三浦方面への進出を防ぐためのものだ。

 三浦市ではまだ目撃情報はない。しかし「一大農地の三浦市まで進出したら大変なことになる。なんとかして葉山で食い止めないと」と同会は危機感を募らせている。

逗子・葉山版のローカルニュース最新6

3市町の可燃ごみ逗子で処理

3市町の可燃ごみ逗子で処理 政治

広域化実施計画素案が発表

12月13日号

「サンタがやってくる」

「サンタがやってくる」 経済

池田通りで特別企画

12月13日号

音楽が彩る午後のひととき

回顧 ずし・はやま2019

回顧 ずし・はやま2019 社会

〜紙面から振り返る今年の出来事〜

12月13日号

「ユニバーサル絵本親しんで」

「ユニバーサル絵本親しんで」 文化

来月18日 製作講座

12月13日号

初の「海街珈琲祭」に2千人

初の「海街珈琲祭」に2千人 文化

人気カフェには行列も

11月29日号

ALS患者が政策助言

ALS患者が政策助言 社会

共生社会実現へ県が委嘱

11月29日号

あっとほーむデスク

  • 12月13日0:00更新

  • 11月29日0:00更新

  • 11月15日0:00更新

逗子・葉山版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

逗子・葉山版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2019年12月13日号

お問い合わせ

外部リンク