葉山ハートセンター(葉山町下山口、田中江里院長)が提供している女性向け人間ドック「プレコンセプションケア」がこのほど、神奈川なでしこブランドに認定された。同院は「これを機に、女性が気軽に検診を受けられる環境を作っていきたい」と意気込んでいる。
認定を受けた「プレコンセプションケア」とは、結婚や妊娠前の女性を対象にした人間ドックのこと。現在、流行している風しんのほか、乳がん、性感染症、子宮頸部細胞診など24の検査項目をパッケージ化した。費用は3万2400円。
「意識変革を」
「有名人が若くして乳がんになったり、風しんの流行がニュースになっても、なかなか受診しない女性が多い。こうした現状を打破したい」とアイデアのきっかけを話す田中院長。そこで、プロジェクトチームを結成し、多岐にわたる検査項目をまとめて利便性を向上したほか、贈り物として家族やパートナーがプレゼントできる仕組みを作った。
「アメリカでは自分の体のことを知るのは当たり前で、人生の節目に検査を受けるのが一般的。日本ではまだ恥ずかしさや隠したいという雰囲気があるが、贈り物という形でハードルを下げたい」という。
また葉山という立地を生かし、観光やデート、式場見学のコースに含めてもらうなど、他企業とのコラボも進めていきたい考え。田中院長は「院内からは相模湾と富士山を見渡せる。こうした環境を最大限活用しながら、これまでの人間ドックのイメージを変えていきたい」とした。
神奈川なでしこブランドは2013年度から、県内の企業や団体から女性が開発に貢献した商品を募集し、優れたものを認定している。
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