「世界で一番小さな科学館」として親しまれている理科ハウス(逗子市池子2の4の8)がこのほど「図録」を完成させた。開館から10年を機にこれまでの歩みを振り返った内容で、夏休みの自由研究の題材にぴったり。「授業の参考になる」と現役教諭にも好評だ。
考える力育む
伝え方を考え続けた10年だった。学芸員の山浦安曇さんは「どうやったら関心を持って自分なりに考えてくれるかをいつも考えていました」と語る。常に心掛けていたのが科学の専門用語を使わないこと。「さわってみて」「のぞいてみよう」「見えるかな?」。同館の展示では、自分の体験から科学の世界へといざなう言葉が並ぶ。
19にのぼる企画展のほか、常設展示など100近い展示を収録した。館長の森裕美子さんは「多くの人に手に取っていただけたら」と話している。『理科ハウス図録』はA5版、272ページ、2500円。
夏休み企画
近隣の中学、高校科学部が来場者に実験や科学工作を披露する「サイエンスキャンパス」が8月1日(木)、22日(木)、開かれる。対象は小学4年からで入館料大人300円、中学生以下無料。
8月12日(月・祝)には『身近なアリけんさくブック』の著者2人を招いた「ありウォッチング」を開催。吸虫管を制作して公園でアリを採集、同定する。小学5年生以上が対象で大人1500円、高校生以下1200円。
図録や企画の詳細、申し込みは同館【電話】046・871・6198へ。
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